八重山郷里の挑戦Vol.5 東京・大阪のホテルで“物語”を表現

yae0102013年11月、大阪・千里阪急ホテルの鉄板焼「ボナージュ」では八重山郷里のざき牛フェアが開催された。

■ 千里阪急ホテルで八重山郷里フェア

千里阪急ホテルで提供されたのは八重山郷里のキックオフイベント「八重山郷里のざき牛枝肉研究会」で最優秀賞を受賞した石垣島きたうち牧場産(父安福久)の八重山郷里のざき牛のロイン。

yae011フェアは11月20日からスタートし、クリスマス前には完売する盛況ぶりに。同店では従来より「のざき牛」の取り扱い実績があり、人気銘柄の1つとしてすでに定着が図られていたが、「八重山で生まれ育った子牛を鹿児島の野崎さんが肥育し、その中でも最優秀賞を受賞した牛肉であることを説明したところ、お客さまにとても喜ばれた」(青山哲二シェフ)という。

さらに「今回の肉は近年扱った銘柄牛の中でも飛び抜けて素晴らしく、脂質の良さ、焼き色、香りが際立った。八重山の自然環境や繁殖農家、肥育農家の技術、すべての条件が揃って、このような肉に仕上がったことをお伝えした。

普段、子牛のことまで想像して肉を食べることは少ないが、食材の背景、物語を思い浮かべながら召し上がっていただくことでより愛着をもって受け入れられた」とし、今後も千里阪急ホテルでは積極的に八重山郷里を扱っていく方針

 

■ ホテルオークラ東京でも“物語”を表現

さらに東京・ホテルオークラ東京の鉄板焼さざんかでは12月~1月初旬にかけて「八重山郷里・石垣島きたうち牧場プレミアムビーフフェア」が開催され、石垣市・後上里誠さん繁殖、石垣島きたうち牧場育ちの牛肉(父北乃大福)をはじめ、八重山郷里が多数提供された。

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ホテルオークラ東京鉄板焼「さざんか」では生産者のこだわりが紹介され、多数の来店客が足を止めていた。

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八重山郷里・石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ

店内ショーケースには牧場のこだわりが写真とともに紹介され“八重山郷里物語”が前面に訴求された。

こうしたフェアは、生産者にとっては自らが生産した牛肉の提供方法や食シーンを思い浮かべることができ、それがより良いものをつくろうとの励みになる。一方で、消費者も食材の価値を理解し、美味しさを堪能できることに繋がる。

ネット普及で情報が氾濫する今、大量生産・大量消費の時代は終わり、作り手とお客さまをつなぐ距離感がブランド構築に極めて重要な要素となった。偽りなき魅力ある物語をどう描き、伝えていくか。その仕組みづくりが問われている。

 

Meat UP!片平梨絵
この原稿は肉牛ジャーナル2013年10より連載されていたものです。

 

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