八重山郷里の挑戦 Vol.6 26年初セリ、最高値70万円超と活況呈す

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26年の黒島家畜市場、八重山家畜市場の初セリ(1月11日)は50~70万円台の高値取引が続く活気あるスタートとなった。


DSC_0659初セリの式典ではJAおきなわ・砂川博紀理事長が「八重山が子牛の一大産地として全国に認知されたのは購買者のおかげ。飼料価格の高騰で肥育業者の厳しさは増しているが、優良子牛の生産に努めていくので本年も協力をお願いしたい」とあいさつ。

八重山市長会・中山義隆会長、沖縄県農林水産部・山城毅部長の祝辞に続き、会場の清め式が行われた後、行政やJAの代表が牛の手綱を引き初セリが開始。勢い良く高値をつけ、両市場とも最高値が70万円を超えるなど会場を沸かせた。

セリ終了後にはホテルミヤハラで「平成26年度黒島・八重山家畜市場新春交流会」が開催され、八重山の繁殖農家、JA、行政、購買者らが多数参集。購買者への感謝を表すとともに、情勢交換が図られた。
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地元繁殖農家、購買者の肥育業者らが懇親を深めた。

地元繁殖農家、肥育業者らが懇親を深めた。

来賓の中山義隆・石垣市長が「コスト高の厳しい環境にありながら、高値で購買していただいていることに感謝している。『八重山産の子牛は高値で買っても価格に見合う良い牛だった』と評価してもらえるよう、改良推進とともに増頭を図り、適正価格での供給をめざす」と祝辞を述べたのを始め、川満栄長・竹富町長、外間守吉・与那国町長らが地元行政として八重山産子牛の付加価値化を後押しする姿勢を強調した。

■ 牛枝肉価格に反した素牛高に警鐘も

初セリ実績(税込、敬称略)は、黒島=取引頭数148頭▽平均価格・去勢52万3448円▽雌44万9253円▽最高価格=去勢73万6050円(比嘉テル子飼養、福安照、北福波、平茂勝)▽雌52万6050円(玉代勢元飼養、北乃大福、糸北鶴、平茂勝)。八重山(11?12日)=取引頭数730頭、平均価格・去勢52万4653円▽雌46万9202円▽最高価格=去勢79万5900円(東嘉弥真正弥飼養、百合茂、安福久、平茂勝)▽雌65万3100円(仲崇精一飼養、安福久、平茂勝、紋次郎)。DSC_0616

昨年12月の騰勢感は薄れたが、前年実績を8万円も上回る高水準を保ち、繁殖農家にとっては励みにつながる結果に。一方では高値と底値のレンジの小ささも気になる。

不透明感の色濃い枝肉相場に反して素牛高、飼料高が肥育経営を圧迫しており、先行き素牛価格の高値安定が確実視されるとはいえ、産業構造の変化が進む可能性も否定できず、自らの経営のあり方や今後の方向性を見据える必要もあろう。

Meat UP!片平梨絵
この原稿は肉牛ジャーナル2013年10より連載されていたものです。

 

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