八重山郷里の挑戦Vol.9 島根・松永牧場で現地視察研修を実施

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松永牧場の視察へは八重山の繁殖農家13人が参加

八重山郷里生産者グループは4月23~24日にかけて島根県・㈱松永牧場で現地視察研修ツアーを実施。八重山の繁殖農家の東竹西さん、金城さん、大浜さん、慶田盛たくみさん、野底さん、横目さん、石垣さん、古波蔵さん、友利さん、長嶺さん、大道さん、島尻さん、今村さん13人が参加した。

松永牧場はグループ飼養規模で1万頭の酪肉複合・和牛繁殖肥育一貫経営を展開し、年間1100頭の和牛素牛供給を確立。繁殖部門では①24時間の管理体制②事故率2%③分娩間隔350日以内(平均347~348日)―を徹底している。視察では同社の繁殖部門をはじめ各牧場をつぶさに視察したほか、勉強会として国内の牛肉需給環境を踏まえた今後の繁殖事業の課題と展望について松永直行専務が講義した。

 

参加者は松永牧場の飼養規模、システム化が徹底された牛舎や管理体制に「まるでテーマパークのよう」と驚きの声。松永専務は「スケールの大きさに目が行きがちだが、繁殖経営で重要なことは規模に関わらずどこも同じ。事故率を抑え、“いかに日々の作業を軽減し、効率化を図るか”を追求し、1つずつ課題を解決してきた積み重ねである」と話していた。

 

■ 繁殖雌牛は導入でなく自前で低コスト化を

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勉強会では①1年1産②適切な母牛の更新③履歴情報の管理保管の重要性が指摘された。母牛更新は、10産以内での世代交代が望ましく、「繁殖雌牛は他の産地から導入するのではなく、自前で開発すべき」と強調した。繁殖経営はいかに生産コストを下げるかが重要。

高価な繁殖用雌牛を導入しても減価償却が遅れるだけでなく、牧場に新たな疾病が持ち込まれるリスクも高まるためで、4代血統の形質を理解し整理した上で、自分で種付けしていくべきとした。

履歴管理については、「中国地方の家畜市場で取引される8割以上は子牛の登記書に治履歴や病歴、飼料内容等の履歴情報が添付されている。牛に限らず食品の履歴管理は世界的なスタンダード。TPP等で輸出市場を見据える中、当然のこととして求められる時代であり、病歴等をネガティブな情報として隠す発想では取り残される」との見解を示していた。

Meat UP!片平梨絵
この原稿は肉牛ジャーナル2013年10より連載されていたものです。

 

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